機械式時計を使い続けるにはアフターフォローが必須

高級腕時計メーカーから、様々な種類の機械式時計が販売されていますが、購入後も高級腕時計メーカーによるアフターフォローが、定期的に行われます。クオーツ式と異なり、動作に電池が不要な一方で、細かい部品の集合体という機械式時計の性質上、数年間使い続けていくと、時計自体の性能が劣化していく点が特徴です。そのため、機械式時計を販売しているメーカーから、オーバーホールという定期的なメンテナンスを数年に一度受けるよう、促されます。

アフターフォローの一環として、定期的なオーバーホールを受けるには、指定された場所で一定額を支払う必要があります。高級腕時計メーカーから認められている正規取扱店の他、並行品専門店や中古店でも、オーバーホールを行っている点が特徴です。

アフターフォローとしてのオーバーホールの内容

機械式時計のオーバーホールは、一度機械式時計を分解して、清掃した上で再度組み立てる作業がメインです。時計の中にある部品を細かく調べ、性能が劣化していないかを確認し、問題があれば同等の性能を持つ部品と交換します。そして、特殊な液体で時計をきれいに清掃した後、潤滑油等を使用しながら故障なく動かせるよう、丁寧に組み立てて、オーバーオールが終了します。一回に付き、3週間から2ヶ月程度の期間がかかるため、オーバーオールを行っている間は、別の腕時計を利用する必要があります。

オーバーオールにかかる費用に関しては、メーカーによって異なりますが、概ね、2万円から15万円とかなり高額です。そのため、購入してから5年以内はオーバーオールを受けない方が、アフターフォローにかかる費用を節約できます。